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日本社会には本当に抵抗の文化がないのか?

ノーベル文学賞を受賞したラーナ・アレクシエービッチが11月28日に東京外国語大学で講演を行った。そこで『日本社会は抵抗という文化がない』と言ったらしい。

 「チェルノブイリと同じ」=福島の印象、ノーベル賞作家語る-東京外大:時事ドットコム

 

詳しい内容は↓

福島で目にしたのは、日本社会に人々が団結する形での『抵抗』という文化がないことです。祖母を亡くし、国を提訴した女性はその例外です。同じ訴えが何千件もあれば、人々に対する国の態度も変わったかもしれません。全体主義の長い文化があったわが国(旧ソ連)でも、人々が社会に対する抵抗の文化を持っていません。日本ではなぜなのでしょうか

 

原発に対して多少のデモはあったが、他の国と比べると確かに、抵抗が少ない気がする…でも、それって文化が無いからなのだろうか?

ちょっと自分なりに考えてみました。

 

日本は二極化している説

最近の日本は、低所得者層と中流階級の差が広がっている。低所得者層は、その日暮しの生活で無償でデモをやっているほど余裕がない。そして中流階級は、ある程度の地位があるので過激な行動をあまりできない。2極化して間の人が少ないので、デモが起きづらくなっているのではないのだろうか?事実、デモしているのは年金で生活しているジジババばかりだ。

 

SNSの普及説

昔と比べて、日本人は利口になっている気がする。別に頭が良くなっていると言っているわけではない(むしろ受け身で幼稚にはなっている…)、SNSの普及で馬鹿げた行動がしづらくなっているという意味だ。デモを起こそうとしても、反対意見やネガティブな意見が直で伝わってくるので、沈静化するケースが多い。SNSというかTVメディアとかネットとかの影響かもね。

 

僕としては抵抗の文化がないというよりも、抵抗する気が起きないと言ったほうが正しい気がする。