Digit!

日常で起こる様々な現象に、ツッコんだりボケたりするブログ。

山手線変人ラプソディー

山手線には、時々とてつもない変人がいる。

見た目が奇抜なのは二流だ。ゴスロリの格好をしたおばさんに出会ったが、そういう人は意外と中身は普通だったりする。

本当にヤバいのは、見た目が普通な変人。仕事帰りに山手線に乗っていたら、60歳後半くらいの小さなおじさんが駆け込んで来た。彼は目の前に立っていたのだが、おもむろにノートブックを取り出す。見ちゃいけないとは思いながらも、欲望には逆らえない。おじさんにバレないように、そーっとノートを覗き見る。

びっくりしたのだが、そこにはビッシリと卑猥なセリフが書き込まれていた。そう、おじさんは官能小説を書いていたのだ。初老の小説家は、ペンを走らせている。こんな電車の中で書かなくてもいいだろ…。恥ずかしくないのかよ? いや、僕が間違っているのかもしれない。官能小説といえども、彼にとっては一つの作品なのだ。恥ずかしさなんて無いのだ。

ノートの隅っこを見てみると、メモ書きが。「アナル」にバツ印をして「アヌス」にしていた。なんじゃその、こだわり。

それにしても、ビジネスマンばっかりの電車の中でよく官能小説が書けるな。何がおじさんの想像力を掻き立てるのだろうか?おじさんがチラチラと広告を見ていた。あぁ、なるほど。広告の女優を見て妄想しているのか。そう思って広告を見てみたら、Google Homeの広告だった…。OK Google。このおじさんに直木賞をあげてくれ。