雑草たちの雑すぎる名前『雑ネーム』をまとめてみた!
ここ最近、雑草にハマっている。
通勤中や散歩中に雑草を見つけては、食べれる雑草か食べられない雑草かを見分けてニヤニヤしている。意外と思われるが、セイヨウタンポポやシロザなど都会にも食べられる雑草は多い。排気ガスがひどいので美味いかどうかは微妙だが…。
あなたは、雑草にどんなイメージを持っているだろうか? 畑では抜いても抜いても生えてくるので、農家の方にとっては目の敵である。一方で、「雑草のように強く生きろ」とよく言われるように、踏まれても立ち上がる強いものの象徴ともいえる。
一般的には、生命力が強いと思われているのだろう。しかし、それは大きな誤解。実は雑草は弱い存在なのだ。園芸用の草花が近くにいると、弱い雑草は育ちにくくなる。そこで、道ばたや線路脇など、他の植物が居ない場所を求めてさすらう。過酷な環境で育つのは、強いからではなくて、ライバルが居ないからなのだ。
あぁ、なんと儚くて愛しき雑草。尊い…。
雑ネームを付けられている雑草たち
そんなか弱き雑草たちだが、憎まれているせいかヒドイ名前を付けられることが多い。今回はそんな雑すぎる名前『雑ネーム』を紹介していこう。
「オオイヌノフグリ」
青や青紫の可憐な花を咲かせる「オオイヌノフグリ」。その名前を現代風に言うと、「大きい犬のキンタマ」。実が二股に分かれていて、「ω」な形をしていることから名付けられた。バイキングの小峠さんが松本人志さんに「チンチンみたい」って言われてたが、それと同じくらい屈辱的。ちなみに小さいサイズの「イヌノフグリ」という雑草がいるが、そちらの方がキンタマ感は強い。
「ハキダメギク」
植物学者の牧野富太郎博士が、東京世田谷区のゴミ溜めで発見したことから名付けられた。なんて運が悪いのだろうか。豪邸の庭で発見されていたら「ゴージャスガーデンギク」とか気品ある名前だったのに…。3つに分かれた花びらが5枚離れてついていて、サザエさんみたいでなんか可愛い。
「コオニタビラコ」
コオニタビラコと聞いても知らない人がほとんどかもしれないが、実は春の七草の「ほとけのざ」のこと。田んぼによく生えている雑草で、田んぼで平たく葉を広げるから「田平子(たびらこ)」と呼ばれている。
コオニタビラコと名付けられた経緯がめちゃくちゃ。もともとはコオニタビラコは「タビラコ」と呼ばれていた。しかし、それよりも一回り大きな「オニタビラコ」が出現。すると、オニタビラコよりも小さいから「小鬼」と名付けられた……いや、そこはタビラコで良いだろ。坂本一生が「新加勢大周」だったから、「元祖新加勢大周」と名付けるようなもんだ。
どうしてこんな名付け方をしたのか、問い詰めたい。
「ヘクソカズラ」
漢字で書くと「屁糞蔓」。元々は「屁臭(ヘクサ)」と呼ばれていて、葉や茎を揉むと独特なにおいがする。ちなみに、ヘクソカズラの花言葉は「人嫌い」。そりゃあ、こんな雑ネーム付けられたら嫌いになりますわな。
「オオバコ」
オオバコ自体は雑ネームではないが、別名がヒドイ。
種子はゼリー状の物質を持っていて、雨で濡れると粘着してひっつきやすくなる。そのため、人の靴にくっついて別の場所に種を蒔くことができる。種子がしつこくまとわりつくことから別名「ブスの恋」と名付けられた。
おい、全国のブスに失礼やぞ。
雑草を雑に扱わないでね!
雑ネームを名付けられている、かわいそうな雑草たち…。道ばたで見つけたときは、踏みつけるのではなく、そっと見守ってあげましょうね。