懐かしの「ごまさば」
こんばんわ、もすです。ちょっと故郷の食べ物の話でも。
福岡は美味しいものであふれている。
定番どころだと、めんたいこ、ラーメン、もつ鍋。
ちょっとマイナーだと、鉄鍋餃子、豚バラの焼き鳥、コシが全くないうどん。
様々なソウルフードはあれど。ここ数年、上京している僕が、その味を懐かしんでいるのが「ごまさば」だ。
鯖の刺身を一口大に切り、すりごまと甘めの醤油だれに付け込んだ一品。
日本酒のあてにしても良いし、あつあつのご飯にのせて煎茶をかけてお茶漬けにしても良い。
関東では鯖の刺身なんて滅多にお目にかからないなぁと思っていたが、どうやら寄生虫の問題があるらしい。
酢で締めないとダメ?
一つの理由として福岡の鯖は新鮮ということもあるみたいだが、それ以上に大事なのは寄生虫アニサキスの種類なのだ。
日本近海にいるアニサキス君はおおまかに九州在住のAp君とそれ以外のAs君の2種類いる。Ap君はサバのお腹の中でじっとしてるので、内臓を捨ててしまえば問題ない。だが、As君は筋肉の中にまで入り込んでしまうガツガツタイプなので、お酢で締めたり急速冷凍したりして死滅させないといけないのだ。
参考元http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/issue/journal/2011/pdf/01-01.pdf
-20℃で24時間以上冷凍すればアニサキスはお亡くなりになるので、関東の方でも「ごまさば」を食べようと思えば食べれるのだが。
あの口の中に広がる脂のうまみ、その直後にくる胡麻の香りと甘口醤油のコクは福岡でないと味わえないだろう。福岡に用事がある人は、居酒屋で「ごまさば」を探してみて欲しい。