子どもの無茶な質問に答えるにはどうしたらいいのか?自分なりに考えてみた。
どうも、もすです。
「空はどうして青いの?」「海は何でしょっぱいの?」
子どもは純粋無垢な瞳で、いろいろな質問をぶつけてきます。質問をたくさん投げかけてくる3~6歳の期間のことを『質問期』と心理学では言うそうで、この時期の親の受け答えが子どもの将来に深く影響するのです。
親である人は、質問を適当に流さずにちゃんと向き合ってあげましょう。無視されたり、軽くいなされたりすることほど子どもにとって辛いものはありません。
どう答えるのが正解?
僕が思うに、答える内容はさほど気にするべきでは無いのだと思います。「たくさんの塩が溶けている」といった科学的な説明でも、「神様が涙を落した」みたいなおとぎ話でも何でもいいから答えてあげて、子どものはてなの気持ちを満たしてあげることが大事です。その時に気をつけておきたいのは、子どもにもわかるように伝えてあげること。つまり、大事なのは何を伝えるのかではなく、どうやって伝えるかなのではないでしょうか。
子どもに伝わりやすい文章とは
最近、子ども向けに文章を書くことがあったので、自分なりに子どもに伝わりやすい書き方をまとめてみました。書き方と言っていますが、話すときにも活用できると思います。
- 句読点を多めに入れる。
- 一文当たりの文字数を減らす。
- 難しい漢字は使わない。
- 専門用語は控える。
- オノマトペを利用する。
- 文体は語りかけ口調「~だよね。」か語尾を強める「~が大切!」
- 具体的に対象を書く。
- 必要最小限のことだけを伝える。
1.句読点を多めに入れておけば、文章の分かれ目が分かりやすく、子どもが息継ぎしやすい。簡単に言うと、戦場カメラマン渡部陽一風の喋りかたである。
内藤濯訳の「星の王子さま」が巧みに句読点を使っているので、紹介したい。
おとなは、だれも、はじめは子どもだった 。(しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)
2.一文の文字数が多いと、子どもはすぐに飽きてしまう。30字以内に収めないと、文章が長ったらしくなってしまうので、最後まで見てもらえないかもしれない(47文字!これは悪い例)
3.漢字はなるべく減らして、読めない漢字が無いようにしてあげることも大事だ。ルビをふってあげたり、ひらがなをたくさん使ったりしてあげよう。ひらがなばかりではよみにくくなってしまうかもしれないけれども、くとうてんを、おおくしてあげれば、だいじょうぶだ。
4.専門用語を使えば、会社などでは短い会話で伝わるので便利だ。しかし、インセンティブが分かる小学生なんて居ないだろう。そういった場合は身近なたとえで説明してあげればよい。インセンティブとは、テストで高得点を取ったときのご褒美だ、という風に。
5.感覚的に伝える事が出来るオノマトペを使うことはとても大事だ。ただ、「見る」だと相手の顔が見えないが、「ぎろっと見る」人は目つき険しくこちらを睨んでいて、「ぼんやりと見る」人は半目で口がだらしなく開いているのが分かる。
6.普通は文体を「ですます調」や「である調」にすることが多い。しかし「である調」は論文やレポートみたいに、お堅く見えてしまうので、子どもには合わない。「ですます調」も悪くはないが、丁寧すぎて子どもニュースみたいな雰囲気になってしまう。そんなときは「~だよね。」と語りかける様にしてあげたり、「~が大事!」という風に語尾を強調したりすると、子どもが読みやすい柔らかい文章となる。
7.「他の人が喜ぶことをしてあげよう!」
大人だったら、この文章を読むことで家族や身近なひとに良いことをすべきだということが分かる。「喜ぶことをしてあげよう!」と対象を書かなくても分かるだろう。だけど、子どもにとっては「他の人」が抽象的すぎて、いまいちピンと来ない。
「君のお友達が喜ぶことをしてあげよう!」
対象を具体的に書いてあげれば、はっきりとイメージが湧くのでわかりやすくなる。
8.ついつい色んなことを教えてあげたくて、どれもこれも文章に詰めこんでしまいがちだ。だけど、満員電車の中で遠くの人が見えるだろうか?たくさんの内容を詰めこんでも一つのことしか見てもらえないかもしれないし、下手をすると文章すら見てもらえないかも……。満員電車に乗りたいってひとは居ないだろう。
まだまだ子ども向けの文章を書くコツがたくさんあると思います。コメント欄もしくはツイッターで教えていただけると嬉しいです!