ゴーヤの苦味は思い出の味。
こんばんわ、もすです。
このブログの目的は、面白いYouTuberを発見し紹介していくことだ。
だけど、「面白い」と一口に言っても、様々な意味があるだろう。
笑えるという意味での「面白い」
興味をそそるものに対しての「面白い」
インパクトがあって、初めて見るような物への「面白い」
趣が深いものへの「面白い」
初めの3つはすんなりと理解できるだろうが、最後の趣があるという意味の「面白い」がよく分からない人は多いのかもしれない。
「いかにも一昔前の別荘だとわかる趣きのある古い建物」
「薄い刺身に皮やアサツキを巻いて食べるのも趣がある(フグ)」
時代を感じさせるものや、旬を感じさせるものなどに良く「趣」という言葉をあてるのだが。趣のあるものとは「時間の流れ」を感じさせるものなのかもしれない。
寺田寅彦の俳句の精神にもそんなことが書いてあったな。西洋人は自然を克服しようとしていて、西洋的な庭園は草花を幾何学的に配置するが、日本の庭園は自然をあるがまま表現しようとしている、と。たしかに日本庭園は四季が感じられ、鹿威しや小川のせせらぎで時間の流れも表現されている。
「趣」とは、日本人独特な感情なのだろう。
趣とはゴーヤの美味さみたいなもの
年を取るにつれて趣味が変わってくるが、これは趣があるかどうかを感じれるようになっているのかもしれない。若い時は趣に対する面白さを感じないので、表面的に面白い娯楽にはまりがちだが。時代を重ねるごとに、知識が積み重なり、風流なものごとに興味をもつようになる。
だんだんと味覚が変わってきて、ゴーヤが美味いと感じるようなものか。
そんなゴーヤのような苦味のある動画があったので紹介してみよう。
思い出とは儚く、切ないものだ。楽しい思い出なんて一時のもので、すぐに忘れてしまう。ゴーヤの苦味を噛みしめる、それが思い出なのかもしれない。
思い出話をしゃべっているかのようなちゃぶ台工房さんの語り口が、今のマルコの様でなんだかほっこりしてくる。