Digit!

日常で起こる様々な現象に、ツッコんだりボケたりするブログ。

鰻から右翼に行く話

 

街でぶらぶらしてたら、鰻のいい香りがしてきた

おもむろにスマホを取り出し、食べログでその店の口コミを確認する。

星が4つ以上だと「おっ、人気の店だな」と期待を込めて入店し

口コミが悪評ばかりだと「どんだけまずいのかな?」と興味本位で入店する。

 

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僕みたいな食べログの使い方をしているひとが多いのかは知らないが、

ランキングを見て、食べる場所を決めるやり方は、僕は好きじゃない。

 

 

一つの理由としては、上位に来ているお店は高級店が多い。

味は金なり、だから。

 

もうひとつは口コミが完全に主観で書かれることにある。

 

主観の何が悪いのか?

例えばミシュランの場合だと、調査員は半年の研修期間があり、客観的な調査が出来るようにしている。その店の先入観は持たずに星を付けなければならない。ランキングや口コミは本来こうあるべきなのである。

 

だけど、食べログの場合はどうか?

口コミするのは一般のユーザーがほとんどであるので、どうしても主観が入ってしまっている。

前の口コミが好評ばかりだと、群集心理が働き良い口コミがどんどん増えてくる。

酷評が書かれているお店に対しては、厳しい言葉を一緒になってなげかける。

 

主観が入ると口コミが極端に偏ってしまう

 

僕が食べログのランキングに信頼をおいていないのは、この偏りが危険だと思っているからだ。

 

YouTubeの中の偏り。

食べログではレビューワーの点数によってランキングが決まってくるが、

YouTubeの場合は何で決まってくるか?

 

現在、関連動画や検索の上位に載るためには

  • 再生回数
  • 再生時間
  • 他の動画との関連性
  • タイトル、説明文、タグのキーワード
  • 高評価数
  • コメント数

が必要になってくる。

YouTubeは再生回数より再生時間の方を評価すると公表したが、最後まで動画をみるかどうか(再生時間の長さ)を検索アルゴリズムに組み込むことで、再生回数を複数アカウントで異常に稼ぐMVなどはランキングされにくくなった。

この「再生時間」は良い指標である。

 

「他の動画との関連性」「タイトル、説明文、タグのキーワード」

これらについては投稿者が細工することで、評価が向上するので客観的とは言えず良い指標ではない。

 

「高評価数」「コメント数」

これらが食べログの口コミと非常に近く主観的になってしまう。

高評価やコメントが全く無い動画だと、すぐに他の関連動画に飛んでしまうので

人気のない動画はさらに人が寄りづらくなり。

低評価が多いとさらに加担したくなる人も出てくる。ただし、炎上動画のパターンもあるので低評価が多いことは一概に悪いとも言えないが。

 

結局のところ、高評価数やコメント数は群集心理が働いてしまい、どうしても偏った評価になってしまっている。

 

検索アルゴリズムの未来

 

驚くべきことに、検索アルゴリズムは動画の中身は全く評価していない。

YouTubeではメタデータ(動画に付随したデータ)を重要視しているのだ。

まぁ、ユーザーからアンケートなど取ってないから、メタデータから評価するしかないのであろうが、これでは動画の良し悪しを客観的に決めることはできないだろう。

 

だがしかし、動画の音声からキーワードを抜き出す技術も出てきているので、

「タイトル、説明文、タグのキーワード」に細工が出来なくなってくる。

近い将来、動画の内容を客観的に判別することも可能になってくるだろう。

 

ネット上の右翼化

今回は食べログYouTubeを取り上げて、ランキングに偏りがでてくることを述べたが。僕が感じるのは、ネット社会全体がこの傾向にあるということだ。

 

ここ数年で、韓国や中国に対する動画やまとめ記事が増えてきている。前は2chの様に一部のコミュニティーでしか広まっていなかったのだが、最近はほとんどの若者が韓国に対してネガティブなイメージを持っている。

別に僕は左翼でも何でもないのだが、こういった偏った思想に若者が流されているのが気持ち悪くてしょうがない。

 

若者(自分もその一人)はしっかりと確立した思想を持っていないので、聞こえのいい考えがあると、それがあたかも国民の意見であるととらえてしまい、流されてしまう。

義務教育でネットリテラシーとともに他人の意見に流されなくなるような教育をしていくことが大事になっていくだろう。

 

あー、こんな話してたら鰻が食べたくなってきちゃったよ。